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2001年 01月 04日
カメラマンは目が命?!
私は10年以上前、視力回復のための手術(RK手術)を受けました。その後、手術で予想される視力よりもずいぶん経過が良いことから、クリニックの方から何か行っているのですか? との質問を受けました。実は回復訓練を行っているのですが...と伝えますと、会報に載せたいので原稿を書いて欲しいとの依頼を受けました。
以下、その会報の記事全文です。
なお、現在の視力は 2.5 近くあります(視力表ではなく、器械での測定結果です)。

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RK手術後の視力維持回復法

 友の会に寄せられる術後の方の問い合わせで一番多いのが、今の視力を維持していく方法と、もう少し、視力が上がる訓練法がないかという事です。
今回は、実際に手術後、独自の訓練法によって、2.0の視力を維持している上原辰也さんに、その体験談をお願いしました。



 私のRK手術前から術後1年までの視力の推移は以下の通りです。

____手術前__1カ月後__3カ月後__6カ月後__1年後
右 ___0.02____0.7____0.6_____0.9_____2.0
左 ___0.01____0.4____0.2_____1.0_____2.0

この検査データをご覧になって、皆さんはあることに気付かれるでしょう。そう、術後1カ月、3カ月と検査のたびに低下していた視力が、6カ月目には1カ月後の視力を上回り、12カ月目に至っては左・右共に2.0にまで回復しているという点です。これは、手術の効果が3カ月を過ぎた頃から急に出てきたわけでも、再手術を受けたわけでもありません。「ある視力回復訓練」を行った結果なのです。 

 RK手術を受けるに至った皆さんならば、1度や2度くらいは他の視力回復法を試みたことがあるでしょう。そして、「訓練に時間がかかる。費用のかかる割には効果が少ない。」などの理由で、皆さん視力の回復に至らぬままその多くをあきらめてしまった事と思われます。

実は、私は高校生の時、視力回復センターに約2年通い、0.4程度であった視力が1.5まで回復した経験があります(毎日1時間近くの遠方凝視訓練を自宅で行う。これには相当の意志が必要であった)。しかし、若干体調をくずし回復後の維持訓練を実行出来なかったため再度視力の低下を招いてしまいました。そして、就職後、コンピューター作業等で急速な視力低下を招き、一気に0.01にまでなってしまったのです。ただし、この間にも、まず再度遠方凝視訓練を自宅で行い(高校時代の気力はなく挫折)、その後も、なるべく楽そうな視力回復法(超音波治療器・電気治療等)をいろいろと試しはしたのですが、どれ一つとして効果が出ませんでした。そして、最後の手段としてRK手術を受けるに至ったのです。

 しかし、手術前の視力が0.01であった私の術後の予想視力は0.1。これでは手術のメリッ卜はあまりありません。それでも、私に手術を受ける事を決心させたのは、
1、もしかしたらもう少し視力が出るのではないかという淡い期待
2、仮に0.1程度までしか視力が回復しなかったとしても、訓練をすれば視力をもう少し回復できるのではないか(0.01から訓練するよりは効果が見え易いのではないか。そして、少しでも効果が出ていれば訓練を続ける気力がわき、結果、視力が回復するのではないか) という考え。ただし、この時点では、再び遠方凝視訓練を自宅で行うことぐらいしか、その手段は考えていなかったのですが・・・
 以上二つの要因があったからです。

 そして、昨年の4月と5月に手術を受けました。1カ月後の検査までは、私の淡い期待はつながれていましたが、3カ月日の検診で「最終的には0.1程度に落ちつくだろう」と言われ、私の望みは断たれてしまいました。その時「やはり訓練をするしかない。」と思いましたが、実際は、「さて、どうしよう?」と考え込んでしまいました。それは、術後3カ月は経っているとはいえ、「下手なことをしてしまっては、回復させるどころかさらに視力を低下させてしまうのでは?」という不安を持ったからです。

 そんなとき、元々視力回復に興味を持っている会社の同僚が、私がRK手術を受けたこともあって、本気で視力回復に取り組もうとし、いくつか回復法の情報を集めていました。そして、その中に 「速読で目が良くなった!」なる本があり、嘘臭いと思いながらも一応借りて読んでみました。これはいままで私が行ったどの訓練法より簡単でした。もちろん、安全な方法なので、手術に対する悪影響があるのではという不安はありませんでした。さらに、この本にはなぜこの訓練を実行すれば眼が良くなるのかが詳しく解説されており(後でも述べますが、訓練の意味を理解した上で実行することは非常に重要であると思います)、いかにいままで私(たち)が眼に対して無知であったかを気付かせてくれるものでした。

 さて、この方法ですが、まず自宅の壁にその対角線の交わるところ(e)が自分の眼の高さになるように、1辺50cmから1m程度の正方形の印(a、b、c、d)を付けます。
準備はこれだけです。そして、実際の訓練ですが、約1m離れた所から、この正方形の対角線に想像の線を結んで、8の字を描くように、a-b-c-d-a-と猛スピードで視線を走らせます。その際、首はできるだけ動かさずに、視線だけを動かすようにするのがこの運動のポイントです。この8の字運動が終ったら、今度は、その逆まわり(b-a -d-c-b)。これも終ったら次は視線でなぞる向きを変え、対角線を蝶の形に見立てて、a-c-b-d-a-と、やはり可能な限りの猛スピードで、視線を足らせます。そして、最後にその逆まわり(b-d-a-c-b-)。4方向で1セットとします。最初は1方向当り最高で10回、4方向計40回(約1分しかかかりません)に抑えるようにし、しだいにその回数を増やしていきます(訓練のし過ぎは禁物です)。

 次に、この訓練の解説です。
眼球を動かしている筋肉には、内直筋、外直筋、上直筋、下直筋、上斜筋、下斜筋の六種類の筋肉があることがわかっています。日常生活ではこれら六種類の筋肉を全部動かすことはまず絶対にといってよいくらいにないはずです。そこで、意識的にこれらの筋肉を働かせる運動をトレーニングとして日常生活に取り入れることが、この訓練の目的です。では、なぜこれらの筋肉を働かせることで視力が回復するのでしょうか。
 
 通常我々は、学校の授業で以下の様なことを教わってきているはずです。

 水晶体には毛球体筋と いう筋肉が付着していて、この筋肉が収縮したり弛緩したりすることによって水晶体の厚さを薄くしたり厚くしたりし、焦点距離を調節している。

 これは、ヘルムホルツ理論と言って、学会の主流を占めている考えですが、これに対してまだ大方の容認を受けるに至っていないペイツス理論と言う学説があります。これは

 眼は毛様体筋の活動によって水晶体の厚さを変化させ、焦点距離を調節しているのではなく、先に述べた六種類の筋肉を収縮させたり、弛緩させたりして、眼球全体の形を変えてしまい、前後に長いラグビーボール形にしたり、球形に近い形にしたりして、水晶体から網膜までの距離を変え、焦点を結ぶように調節している。
と言うものです。

 現在のところ、どちらかの理論が正しくて、どちらかの理論が間違っているといった明確な結論は出ていません。また、両説の中間だ、という可能性もあるようです。しかし、いずれにしても、この方法で私の視力が回復したこと、或いは、速読法 (結果として、眼筋をきたえる運動を行なっている) に取り組んだ人の多くが視力をとりもどしている事実を考えれば、このペイツス理論を基にして意識的にこれらの筋肉を鍛えることで、焦点調節機能が回復し視力が良くなる、といった説明で、皆さん納得がいくのでは無いでしょうか。

 話を私の経験に戻すことにしましょう。効果はすぐに現れました。3日日の朝、左目にほんの軽い筋肉痛を覚え、それと共に昨日まで見えなかったカレンダーの字が見えるのです。気のせいかとも思いましたが、数日後にはさらに良く見えるようになり、なおかつ筋肉痛もとれていました。こうなるとしめたもので、「効果がでるから訓練をする。訓練をするからまた視力が上がる。」といった具合です。初めは朝晩各1回(4方向計40回)ずつ、約1年経った今では朝晩各1回(4方向計200回)ずつ。及び気付いたときこの訓練を行っています。また、コンピュータ作業時に眼が疲れてきたと思ったときにも、画面の四隅を用いてこの訓練を行なっています。これは、効果がてきめんです。すぐに眼が楽になります。また、この方法で私の眼が良くなった理由の一つに、先に述べたように「この訓練をすれば、ここがこうなるから眼が良くなるんだ」と言った考えが明確になっていたことがあげられると思います。

 今よく考える事があります。それは「RK手術を受けるまえにこの訓練を実践していたらどうだったであろう」 ということです。
1つは手術の影響による視力の日内変動や夜間のライトのキラつきに悩まされることなく良好な視力を得られたのではないかと。
もう1つは訓練の効果が出る前に挫折してしまい結局手術を受けたのではないかと。これはすなわち、手術を受けたおかげでこの訓練の効果がてきめんに現れたとも言えると思うのですが…。RK手術を受けたが思った程の視力が得られていない人にはぜひこの訓練を試してほしいと思います。また、手術を受けられた方で、そのお子さんが20歳になったら手術を受けさせようと考えている方がいらっしやるという話をクリニックの方から伺いましたが、そんなのは愚の骨項、この訓練を試してからでも遅くないと思います。視力が固まっていなくて手術を受けられない。これは裏を返せば、筋肉がまだ柔軟であり、よリ少ない努力で視力を回復できるとも考えられるのではないでしょうか。
 しかし、結局のところ、一番大切なのは本人のやるきだと思います。事実、目の悪い同僚にこの方法を勧めましたが、視力の回復してきた人は、毎日心欠かさず、かつ、気長に訓練を行なっている人たちなのですから・・・。

 最後に、私は、この訓練で視力が回復するのであれば、RK手術を受ける必要などない、などと言うつもりは毛頭ありません。自身RK手術を受けられたことに非常に感謝していますし、RK手術を受ける受けないは、皆さんの判断することであると思うからです。ではどういう気持ちで私がこれを書いているのか。それは、皆さんに「視力は訓練でも回復する」ことを知ってもらうこと、そして、この訓練が少しでも皆さんの役に立てばという思いからなのです。

本文を書くに当って、次の書を参照させていただきました。
『視力復活眼筋トレーニング』 若桜木 虔 (青春出版社)
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by tatsuya_uehara | 2001-01-04 00:39 | その他